京都バレエ専門学校・高等課程ヨーロッパ研修旅行~パリオペラ座バレエ学校公演観賞・見学~
今年も残りいよいよ僅かですね。
学校は終業式を迎え冬休みに入りクリスマスやお正月とイベント続きなので、どこか旅行や実家へ帰省する生徒さんが多いかな?と思っていましたが、朝からたくさんの方がフリーレッスンに来て一生懸命お稽古をしていました。
それでは前回に引き続き、研修旅行の様子を御紹介したいと思います。
今回は皆が一番楽しみにしていたパリです!!


何と言っても今回のメインイベントはパリ・オペラ座バレエ学校公演観賞、バレエ団の公演観賞そして国立パリ・オペラ座バレエ学校見学(ナンテール)です。
バレエ観賞はチケットを買う事が出来れば難しい事ではありませんが、バレエ学校見学は許可が必要で非常に難しい事(生徒さんの御両親でも中に入るのは難しいようです)です。長年に渡ってのわが校との交流により、今回やっと許可をもらう事が実現しました。皆期待に胸を膨らませていました。

まず1日目は、ガルニエ劇場にてパリ・オペラ座バレエ学校公演「DEMONSTRATIONS DE LECOLE DE DANSE」を観賞しました。
このステージは、生徒たちが学校生活での成果をレッスン形式で発表します。バーが置かれており、各クラスの先生が登場しバーレッスンやセンターレッスンを指導します。普段のレオタードスタイルです。
見どころは何と言っても、クラシックの授業だけでなく、パ・ド・ドゥ・コンテンポラリー・マイム・民族舞踊・キャラクター・音楽表現と歌・演劇の授業の様子を観賞する事が出来ます。

キャラクタークラスでは、一つ一つのステップに力強さを感じました。
全幕もののバレエには、キャラクターダンスの場面がたくさん出てきます。
やはり、クラシックとは違い普段から馴染みがないステップ(特に日本人など)だと難しいものです。
どの役が来てもすぐにステップが踏めるようにバレエ学校では小さい頃から授業がある事に納得がいきました。
京都バレエ専門学校でもキャラクターの授業が難しくみんな四苦八苦していますが、今回の舞台を観賞してキャラクターダンスのクラスの大切さが分かりました。
非常に面白く印象的だったのはパントマイム・演技・歌の授業でした。
皆、自分なりのパントマイムで表情・全身を使って表現していました。
例えば、自転車に乗っているマイム
そしてその自転車が壊れて修理をするマイム
犬にひっぱられて散歩しているマイム
バナナを食べているマイム
そのそばを通りかかって滑ったマイム
女の子の手を握りたくても握れない男の子のカップルの演技など
最後は皆、思い思いに顔の表情・身振り手振りの大きな動きと共に歌を歌い終わりました。
こんなに小さい学年のクラスでも自分のアピールの仕方や表現力が身についているのかと感心し驚かされました。
特にバレエには言葉がありません。会話を表現するのには、演技やマイムの表現力が欠かせません。
今回は技術的な踊りが出来るだけでなく、どんな役にも対応できるような視野の広いバレエダンサーになる為には色々な知識が必要なのだ!と気づかされる舞台でした。
一番下の年齢の子は8歳なのですが、踊りを終えて観客に向かってお辞儀をする様は上品そして優雅で笑顔がとても可愛らしかったのが印象的でした。最高学年になると「未来のスターがこの中にいるのだろうな~。」と思ってあまりの美しさに見とれてしまいました。
昼からの公演には、数年前から毎年、京都バレエ専門学校に教えに来て下さっているエリック・カミーヨ先生とフランチェスカ・ズンボー先生(パリ・オペラ座バレエ学校教師”上から2番目の学年クラス担当”)も舞台に登場されました。
昼公演も観た生徒達は「私達もパリ・オペラ座バレエ学校と同じ授業を京都で受けてるんや!」と感動していました。2013年の5月頃に来校される予定が決まっています!今から楽しみです♪
そして、11日!ついに国立パリ・オペラ座バレエ学校見学の日がやって来ました!!
人数が多いので2班に別れて見学へ行きました。バレエ学校はパリではなく少し離れたナンテールと言う所にあります。
スタジオビルの横に大きな寄宿舎がありバレエ学校の施設は非常に大きく綺麗でした。
中へ入るとバレエ学校の貴重な写真や絵画などがたくさんありました。そして校長のエリザベット・プラテル先生が迎えて下さり、丁寧にバレエ学校の歴史を自ら説明して下さいました。
朝8時から12時までは通常の学校と同じような勉強の授業を受け、お昼休みが終わり、クラシックバレエの授業でした。
外から見るだけでなく教室の中へ入って見学させて頂きました。「このスペースは決して御両親などが見学するスペースではなく、国立バレエ学校なので政府の方がお見えになる時などに使います。」と説明を聞き、みんな目を白黒させていました。
本場パリ・オペラ座の授業を目の当たりし、なまの先生から生徒への指導そしてピアノの音が聞こえ、何百倍の倍率の難関試験を突破して入学した生徒達の気品あふれる一流のレッスンに目を奪われました。
キャラクターのクラスも見学させて頂きました。
キャラクターのバーレッスンも非常に興味深いものでした。
胸を張って堂々と踏む力強いステップときりっとした表情を目の前で見る事ができ、みんな圧倒されっぱなしでした。
学校内は撮影は禁止でしたが、最後に集合写真の許可を頂き撮らせて頂きました。
本当にこれはバレエ人生で一生の宝物になると思いました。
そして、今年10月に京都へ来校されたパリ・オペラ座ダンサーだったアティリオ・ラビス先生のレッスンを受けました。久しぶりの再会に先生も嬉しそうにしておられました。
相変わらずの難しいアンシェヌマンで久々のレッスンにみんな奮闘しました。
京都バレエ専門学校芸術監督であるパリ・オペラ座のエトワールだったミカエル・ドナール先生にもお会いしました。
学校は終業式を迎え冬休みに入りクリスマスやお正月とイベント続きなので、どこか旅行や実家へ帰省する生徒さんが多いかな?と思っていましたが、朝からたくさんの方がフリーレッスンに来て一生懸命お稽古をしていました。
それでは前回に引き続き、研修旅行の様子を御紹介したいと思います。
今回は皆が一番楽しみにしていたパリです!!




何と言っても今回のメインイベントはパリ・オペラ座バレエ学校公演観賞、バレエ団の公演観賞そして国立パリ・オペラ座バレエ学校見学(ナンテール)です。
バレエ観賞はチケットを買う事が出来れば難しい事ではありませんが、バレエ学校見学は許可が必要で非常に難しい事(生徒さんの御両親でも中に入るのは難しいようです)です。長年に渡ってのわが校との交流により、今回やっと許可をもらう事が実現しました。皆期待に胸を膨らませていました。

まず1日目は、ガルニエ劇場にてパリ・オペラ座バレエ学校公演「DEMONSTRATIONS DE LECOLE DE DANSE」を観賞しました。
このステージは、生徒たちが学校生活での成果をレッスン形式で発表します。バーが置かれており、各クラスの先生が登場しバーレッスンやセンターレッスンを指導します。普段のレオタードスタイルです。
見どころは何と言っても、クラシックの授業だけでなく、パ・ド・ドゥ・コンテンポラリー・マイム・民族舞踊・キャラクター・音楽表現と歌・演劇の授業の様子を観賞する事が出来ます。



キャラクタークラスでは、一つ一つのステップに力強さを感じました。
全幕もののバレエには、キャラクターダンスの場面がたくさん出てきます。
やはり、クラシックとは違い普段から馴染みがないステップ(特に日本人など)だと難しいものです。
どの役が来てもすぐにステップが踏めるようにバレエ学校では小さい頃から授業がある事に納得がいきました。
京都バレエ専門学校でもキャラクターの授業が難しくみんな四苦八苦していますが、今回の舞台を観賞してキャラクターダンスのクラスの大切さが分かりました。
非常に面白く印象的だったのはパントマイム・演技・歌の授業でした。
皆、自分なりのパントマイムで表情・全身を使って表現していました。
例えば、自転車に乗っているマイム
そしてその自転車が壊れて修理をするマイム
犬にひっぱられて散歩しているマイム
バナナを食べているマイム
そのそばを通りかかって滑ったマイム
女の子の手を握りたくても握れない男の子のカップルの演技など
最後は皆、思い思いに顔の表情・身振り手振りの大きな動きと共に歌を歌い終わりました。
こんなに小さい学年のクラスでも自分のアピールの仕方や表現力が身についているのかと感心し驚かされました。
特にバレエには言葉がありません。会話を表現するのには、演技やマイムの表現力が欠かせません。
今回は技術的な踊りが出来るだけでなく、どんな役にも対応できるような視野の広いバレエダンサーになる為には色々な知識が必要なのだ!と気づかされる舞台でした。
一番下の年齢の子は8歳なのですが、踊りを終えて観客に向かってお辞儀をする様は上品そして優雅で笑顔がとても可愛らしかったのが印象的でした。最高学年になると「未来のスターがこの中にいるのだろうな~。」と思ってあまりの美しさに見とれてしまいました。
昼からの公演には、数年前から毎年、京都バレエ専門学校に教えに来て下さっているエリック・カミーヨ先生とフランチェスカ・ズンボー先生(パリ・オペラ座バレエ学校教師”上から2番目の学年クラス担当”)も舞台に登場されました。
昼公演も観た生徒達は「私達もパリ・オペラ座バレエ学校と同じ授業を京都で受けてるんや!」と感動していました。2013年の5月頃に来校される予定が決まっています!今から楽しみです♪
そして、11日!ついに国立パリ・オペラ座バレエ学校見学の日がやって来ました!!
人数が多いので2班に別れて見学へ行きました。バレエ学校はパリではなく少し離れたナンテールと言う所にあります。
スタジオビルの横に大きな寄宿舎がありバレエ学校の施設は非常に大きく綺麗でした。
中へ入るとバレエ学校の貴重な写真や絵画などがたくさんありました。そして校長のエリザベット・プラテル先生が迎えて下さり、丁寧にバレエ学校の歴史を自ら説明して下さいました。
朝8時から12時までは通常の学校と同じような勉強の授業を受け、お昼休みが終わり、クラシックバレエの授業でした。
外から見るだけでなく教室の中へ入って見学させて頂きました。「このスペースは決して御両親などが見学するスペースではなく、国立バレエ学校なので政府の方がお見えになる時などに使います。」と説明を聞き、みんな目を白黒させていました。
本場パリ・オペラ座の授業を目の当たりし、なまの先生から生徒への指導そしてピアノの音が聞こえ、何百倍の倍率の難関試験を突破して入学した生徒達の気品あふれる一流のレッスンに目を奪われました。
キャラクターのクラスも見学させて頂きました。
キャラクターのバーレッスンも非常に興味深いものでした。
胸を張って堂々と踏む力強いステップときりっとした表情を目の前で見る事ができ、みんな圧倒されっぱなしでした。
学校内は撮影は禁止でしたが、最後に集合写真の許可を頂き撮らせて頂きました。
本当にこれはバレエ人生で一生の宝物になると思いました。
そして、今年10月に京都へ来校されたパリ・オペラ座ダンサーだったアティリオ・ラビス先生のレッスンを受けました。久しぶりの再会に先生も嬉しそうにしておられました。
相変わらずの難しいアンシェヌマンで久々のレッスンにみんな奮闘しました。

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京都バレエ専門学校・高等課程~ヨーロッパ研修旅行~ウィーン
今日は京都バレエ専門学校・高等課程終業式でした。
今回の研修旅行では、12月5日から12月19日までウィーン(オーストリア)・パリ(フランス)・ミラノ(イタリア)を訪れました。
2週間という少し長い期間でしたが終えてみると、あっという間に楽しく充実した時間が過ぎ去ってしまいました。
最初に訪れたウィーンでの様子を御紹介したいと思います。
1日目の到着した日は皆でバスに乗って市内観光をしました。
気温はかなり寒く着いた日は雪が降っていました。
夜は国立ウィーン歌劇場にて”Meisterwerke des 20.Jahrhunderts”のバレエ観賞に行きました。
演目はセルジュ・リファール振付の「白の組曲」、ローラン・プティの「アルルの女」、ニルス・クリステの「ビフォア・ナイトフォール」のフランスで初演された作品でした。
専門学校生は夏にパリ・オペラ座から来日したエトワール・イザベル・シアラヴォラのレッスンの授業で”フルート”と”シガレット”(白の組曲より)の振付を教えて頂いた事もあり、舞台を観終わった後「観に来てよかった~!」と興奮していました。
バレエだけでなくやはり音楽の街ウィーンと言う事もあり、オーケストラの演奏も大変素晴らしく目でも耳でも楽しむ事が出来ました。
2日目は国立ウィーン歌劇場バレエ学校とウィーン歌劇場の内部を見学しました。
歌劇場では次の日の舞台の仕込みなどをしていて、舞台の一部が上下に動いたりと舞台の裏側を観る事が出来ました。夜はクリスマスマーケットに訪れたりと、本場のクリスマスらしい素晴らしいイルミネーションを見て雰囲気を楽しむ事が出来ました。

3日目は午前中にシェーンブルン宮殿を訪れました。
マリアーテレジア女帝やエリザベートの暮らした豪華な部屋を観る事が出来ました。
そしてお昼からは、国立ウィーンバレエ学校にてレッスンを受けました。
久々のレッスンだったので、みんな気持ちよく体を動かす事が出来ました。
そして夜はいよいよ待ちに待った国立ウィーンバレエ学校公演”Cipollino”を観賞しに行きました。
皆が楽しみにしていたのは、ウィーン国立バレエ学校に留学中の京都バレエ専門学校高等課程3年生西岡幸輝君が出演するからです。
日本では珍しい”Cipollino”と言う野菜のキャラクター(ニンジン、玉ねぎ、レモン、トマトなど)を題材にしたバレエでした。衣装などもとてもユニークで面白かったです。バレエ学校での授業の話などたくさん聞かせてくれました。幸輝君が来年夏休みに京都へ帰ってくるのを皆楽しみにしています。
音楽の街ウィーンの旅を終えて次は芸術の都パリへ…。
次回のブログではパリでの様子をお伝えします☆
今回の研修旅行では、12月5日から12月19日までウィーン(オーストリア)・パリ(フランス)・ミラノ(イタリア)を訪れました。
2週間という少し長い期間でしたが終えてみると、あっという間に楽しく充実した時間が過ぎ去ってしまいました。
最初に訪れたウィーンでの様子を御紹介したいと思います。
1日目の到着した日は皆でバスに乗って市内観光をしました。
気温はかなり寒く着いた日は雪が降っていました。

夜は国立ウィーン歌劇場にて”Meisterwerke des 20.Jahrhunderts”のバレエ観賞に行きました。
演目はセルジュ・リファール振付の「白の組曲」、ローラン・プティの「アルルの女」、ニルス・クリステの「ビフォア・ナイトフォール」のフランスで初演された作品でした。
専門学校生は夏にパリ・オペラ座から来日したエトワール・イザベル・シアラヴォラのレッスンの授業で”フルート”と”シガレット”(白の組曲より)の振付を教えて頂いた事もあり、舞台を観終わった後「観に来てよかった~!」と興奮していました。
バレエだけでなくやはり音楽の街ウィーンと言う事もあり、オーケストラの演奏も大変素晴らしく目でも耳でも楽しむ事が出来ました。
2日目は国立ウィーン歌劇場バレエ学校とウィーン歌劇場の内部を見学しました。
歌劇場では次の日の舞台の仕込みなどをしていて、舞台の一部が上下に動いたりと舞台の裏側を観る事が出来ました。夜はクリスマスマーケットに訪れたりと、本場のクリスマスらしい素晴らしいイルミネーションを見て雰囲気を楽しむ事が出来ました。

3日目は午前中にシェーンブルン宮殿を訪れました。
マリアーテレジア女帝やエリザベートの暮らした豪華な部屋を観る事が出来ました。
そしてお昼からは、国立ウィーンバレエ学校にてレッスンを受けました。
久々のレッスンだったので、みんな気持ちよく体を動かす事が出来ました。

そして夜はいよいよ待ちに待った国立ウィーンバレエ学校公演”Cipollino”を観賞しに行きました。

皆が楽しみにしていたのは、ウィーン国立バレエ学校に留学中の京都バレエ専門学校高等課程3年生西岡幸輝君が出演するからです。
日本では珍しい”Cipollino”と言う野菜のキャラクター(ニンジン、玉ねぎ、レモン、トマトなど)を題材にしたバレエでした。衣装などもとてもユニークで面白かったです。バレエ学校での授業の話などたくさん聞かせてくれました。幸輝君が来年夏休みに京都へ帰ってくるのを皆楽しみにしています。
音楽の街ウィーンの旅を終えて次は芸術の都パリへ…。
次回のブログではパリでの様子をお伝えします☆